コープこうべとアクセンチュアは、運用アウトソーシングの委託プロジェクトから関係をスタートさせ、協働的な信頼関係を築いてきました。
2017年のシステム更改のRFPにおいて、アクセンチュアを含む複数社がAWSを活用するクラウド移行を提案したことから、コープこうべではクラウド移行が世界的な潮流であることを認識していました。しかし「もう1サイクルはオンプレミスでのオープン系サーバー構築とするか、この段階でクラウドを採用するか」を決めかねていました。
オンプレミスの採用では、顕在化している人材不足と老朽化問題の根本的改善にならないことをコープこうべは強く意識していましたので、アクセンチュアは提案において、クラウド化のメリット・デメリットや、運用方法がどのように変化するのかといった懸念点を1つひとつ解きほぐしました。
- パイロット実施から第2、第3フェーズへと分割する段階的進行を実施
コープこうべでは比較検討の結果、アクセンチュアをパートナーとして選定し、AWSをクラウド基盤とする計画を選択。プロジェクトでは小規模な業務システムのAWS移行をパイロット的に実施し、その成功体験と知見・経験を蓄積しながら第2フェーズ、第3フェーズとしてより高度かつミッションクリティカルなシステムのAWS移行を進めていく段階的リフト&シフトを展開しました。
一部のパッケージソフトウェアの移行では、データベースの変更などが大きく影響してしまう場合があります。そうした事象の特定には知見を蓄積しながら対応していくことが肝要なため、影響範囲が狭く、低リスクのアプリケーションから順次展開するクラウドマイグレーションを進めていきました。