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一人ひとりの成長を支えるピープルリードの役割~アクセンチュアのキャリアカウンセリング制度~
10名の若手社員のピープルリードを務めるビジネスコンサルタントが若手社員のよくある相談や、アドバイスの際に心がけていることをご紹介します。
2024/05/23
こんにちは、今年で入社11年目になります、シニア・マネジャーのEmiです。入社以来、ビジネスコンサルタントとして、公共サービス・官公庁系のお客様を中心にご支援をしてきました。今は、社会保障・税領域の大規模なシステム刷新プロジェクトに携わっています。
これまでに私は日々の業務をはじめとして、妊娠・出産・育休、復職後のキャリアに悩むことが多くありましたが、「ピープルリード」に支えられてきました。日々の業務上の上司とは異なるため、1人の経験豊富な先輩として話を聞いてもらったり、上司にストレートに伝えることが憚られるお悩み相談をしたり。時には、第三者として私の考えの甘さや改善点を指摘していただきました。「それは現場の上司が一理あるよね」と言われることも。笑
特に、妊娠期や育休後の復職期は、過去の自分の働き方にとらわれて無茶をしがちだった私に対して、家庭との両立や焦らずに今の自分を受け入れることを根気強く説いてくださいました。そのおかげで、私は少しずつ自分らしい新しいワークスタイルを築くことができています。
この経験を踏まえてピープルリードを務める際、普段お客様の現場で業務に従事するときとは、別の役割であることを強く意識しています。現場では目の前のお客様の課題解決がミッションであり、 “チームのパフォーマンスを最大化する”ために、自身もチームも目線はお客様に向けることを大切にしています。ですが、ピープルリードとしてカウンセリーの若手社員に接する時、“1人の先輩としてカウンセリーの思いに最大限に寄り添う”ことがミッションとなり、目線は全力でカウンセリーに向けています。
十人十色なのですが、私のカウンセリーは女性が多いこともあり、相談は「現場業務における悩み」と「女性としての中長期的なキャリア」に関することが多いです。
現場業務における対お客様や対上司・メンバーに対するコミュニケーションの悩み、部下に対する指導の悩み。「自身のスキルをどう伸ばすか」や「こういう時はどうしていましたか?」という問い。「自分が価値を出せているのか、貢献できているのか実感が持てていないです」とか、「もっとできることを増やしたいけどうまくいかずに不安です」という悩みなどです。
今時点でやりたいことが明確な場合でも、「中長期的なキャリアが明確になっておらず、このままでいいのか漠然とした不安がある」という悩みも多いです。
今の自分のスキルや志向を踏まえた階段の登り方を具体的にアドバイスしています。どの高さの階段をどういうスピードで登っていくか。以下のように、現状を踏まえてどのスキルから伸ばすか、どの速さでチャレンジして伸ばすかという階段づくりと登り方のアドバイスをしています。
・昇進はゆっくりでいい、着実に少しずつキャリアを築きたいケース
⇒今できることとできないことを識別して、まずは目の前のことからゆっくりと一段ずつ
・人より早く昇進したいし、人一倍頑張りたいケース
⇒人と同じ高さの階段を早いスピードで/人より高い階段を作ってストレッチして登る
もちろん、決めたからと言ってうまくいくとは限らないので、この先起こることや踏ん張りどころも解説しながら、直面する「厳しさ・しんどさ」も含めて判断してもらえるようにアドバイスしています。時には、プロジェクトの異動や組織の異動を選択肢にすることもあります。
また、私は①自分の中での優先順位と向き合ってもらうこと、②今だけではなく中長期的な視点で考えられる複数の選択肢を与えること、③自分自身で決断してもらうことを大事にしています。
①の優先順位ですが、お金、環境・人、業務内容等と、何に働きがいや魅力を感じるかの価値観は様々です。
コンサルタントは課題解決が仕事ですので、大抵一筋縄ではいきません。自分が正解と思うことがお客様にとっての正解じゃないこともあります。そういった難しさに直面する中でも、1人のコンサルタントとしてプロフェッショナルであるためには、自分自身のモチベーションを自分自身でコントロールすることが大切です。ですので、お客様にとってのプロであり続けるためにも、自身の優先順位や価値観と向き合い、「何を大事にしたいか」を考え抜き、その優先順位に照らし合わせた時の今取りうる選択肢・解決策を見つけるようアドバイスしています。
次に②の中長期的な視点。私も若手の頃はそうでしたが、今を一生懸命に過ごしているので、頭ではわかっていても客観的な視点を持てなくなったり、「今」の状況を打破することに気持ちが向いたりしがちです。だからこそ、半年後、1年後、3年後、5年後…と、未来の自分がどういう自分でありたいかを描くためのヒントや複数の選択肢を提供できるよう、アドバイスをしています。
最後に③の自分自身で決断することです。これは私が1番大切にしている点です。自分の一度きりの人生ですし、せっかくのアクセンチュアライフを自分の人生の一部として有意義に過ごしてほしい。そのためには、「人に言われたから」と後で他責にすることや後悔することがないよう、もし後悔してもいい思い出として次に生かせるよう、最後は自分自身で決断できるようにサポート・後押ししています。
「いつでも何でもWelcome!」と伝え続けることと、コミュニケーションを取り続けることを心がけています。人によって好むスタイルや頻度は異なるのでカウンセリー別に使い分けていますが、「私は気にかけているよ、頼ってね」という発信をし続けています。絶対的な味方がいると心強いなと思いますし、自身もピープルリードに対してそう感じているので、私もそうありたいと思っています。
カウンセリーは「忙しいだろうから」と気遣ってくれるのですが、気遣わせたら負けの気持ちで、「忙しくない!愚痴でも何でも言って!」とコミュニケーションをとっています。対面でランチしながらもありますし、対面が難しければカメラオンでのコールで。チャットでのやりとりも、仕事モードとは違ったフランクな口調ですし、絵文字もたくさん使います。笑
また、現場でお客様を目の前にすると「いち早く課題を解決すること」を優先しますが、解決のためにはまず、「お悩みをその人と同じように理解すること、傾聴して共感すること」が大前提です。カウンセリーに対しても、「できるだけ早く解決してあげたい」思いはありつつも、「解決すること」だけをゴールにせずに「寄り添い理解すること」に時間を使っています。
まだまだ至らぬ点もあると思いますが、1人の会社の先輩として、アクセンチュアにいたことが財産だと思ってもらえるようにカウンセリーを守り、そして育てていきたいと思っていますし、今はそれが1つの私のやりがいです。