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障がいのある社員の活躍事例 アクセンチュアサテライト(不安障がい)
2022/10/03
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2022/10/03
こんにちは。
アクセンチュアサテライト(高島町)※でWEB関連の業務を担当しているAyumiです。今回は、サテライトの仕事内容や、私が初めて障がいをオープンにして働いて感じたことをお話させていただこうと思います。
※アクセンチュアサテライト
日本大通り、高島町、生麦、立川にあるサテライトでは、データ入力、リサーチ、データ集計・分析・レポート、翻訳、WEBページ制作など、アクセンチュアのビジネス全体を支える業務を担っています。スーパーバイザーと常駐支援員の下、多様な個性を持つ方々が安心して能力を発揮できるよう、それぞれの障がいの特性に配慮したオフィス環境を用意しています。
<Profile>
大学で猫の研究をした後、ペット業界で事務職や接客業に従事。不安障がいを発症後、体調を崩して今まで通り働くことが困難になったため、障がいをオープンにして2019年にアクセンチュアに入社。
動物が好きで、プライベートでは犬猫保護団体「しっぽ村」で活動中。現在自宅で2匹の猫と暮らしている。
アクセンチュアに入社するまでは、一般就労で働いていましたが、不安障がいを発症したことで、今まで通りの働き方ができなくなりました。障がいを発症した直後の私は「働くことができないのは自分の努力や能力不足によるもの」という意識が強く、どうやって症状を我慢するか、周囲に気づかれないようにするかということばかり考えていました。無理をして働いても、症状が出て働けなくなり、そのことで自己肯定感が下がって、さらに症状が悪化する、という悪循環を繰り返していました。
サポート機関からの勧めで就労移行支援事業所への通所を開始し、そこで初めて自分の障がいとしっかり向き合いました。今までの働き方では根本的な解決にはならないと気がついてからは、障がい者雇用での就職を念頭に、自分と企業、双方が自分の特性を受け入れた状態で働いていきたいと考えるようになりました。
就職活動では「長期的に安定して働けること」を軸に応募企業を選びました。
数ある企業の中でアクセンチュアを選んだ理由は、インクルージョン&ダイバーシティに積極的に取り組んでおり、障がいに合わせたサポート体制も整っていると感じたからです。また、採用選考では面接官から障がいの内容や必要な配慮等について丁寧に話を聞いてもらえたので「自分の障がい特性をしっかり確認してもらった上で採用してもらった」ことが大きな安心感に繋がり、アクセンチュアで働くことを決めました。
アクセンチュア入社後は、メンタルヘルスや、ビジネスマナー、模擬業務などの研修プログラムを受講しました。その後、データ入力などの事務作業を中心とした実務から初めて、徐々に職場環境に慣れていきました。勤務時間については、1日6時間の短時間勤務からスタートし、段階的に7時間、8時間と勤務時間を増やして、現在はフルタイムで働いています。
その後、WEBチームに配属となりました。未経験分野に飛び込むことに不安もありましたが、それ以上に「面白そう、やってみたい」と思ったので、WEBチームの仕事を希望しました。当初は、WEB関連の業務経験がないことから、自分だけスキルが低くチームの足を引っ張っているという不安感を抱きましたが、Wordpressや、HTML/CCなど、実践的なスキルの自己学習の時間があり、焦ることなく無理のない範囲で、学習期間を設けてもらえたことで、一歩ずつスキルを身に着けていくことができました。
WEBチームでは、アクセンチュア社員向けのWEBサイト編集を担当しています。発注元からの依頼内容に基づいて、WEBページや記事を作成しています。アクセンチュアの社内には外国籍の社員も多く在籍していますので、翻訳チームと連携して、英訳ページの作成を行うこともあります。また、サブリーダーとしては、チームの雰囲気作りを大事にしています。私自身、新しい環境に入ることに強い不安を感じるので、新しいメンバーが増えた際などには「自分だったら何を不安に感じ、つまずくか」を考えて声をかけるようにしています。あとは、プライベートで活動している犬猫保護団体での経験(広報用の冊子やポスター作り)を活かして、デザインでチームに貢献できるよう頑張っています。
仕事で心がけていることは、課題に直面した場合に、まずは自分なりに解決策について考えてみることです。もちろん自分ひとりで解決できないこともありますので、その時には、同僚やチームのリーダー、上司に対して相談をします。その時も、状況を整理し、自分なりの意見をまとめた上で相談するように心がけています。まだまだ躓くことも多いですが、たとえ今できなくても解決のために行動を続けることで力が身についていくと思っています。
この仕事の好きなところは、自分で考えたイメージをWEB上で形にできることです。実際に自分が手がけたWEBページが社内サイトに掲載されているのを見ると実感がわいて嬉しいです。また、デザインから考えて作成した完成物を、社内の発注元の人たちや、上司、同僚に認めてもらえると、とてもやる気に繋がります。
複数のメンバーで仕事を進めて、各々の得意分野やアイディアを繋ぎ合わせて成果物を完成させたときには、一人で行うよりも良い仕事ができたとチームワークの力を感じます。
障がい者雇用は「障がいがあるから採用される」という意識があったので、当初は難易度の高くない単純作業を想像していたのですが、実際に働いてみると、サテライトにはデータ入力などの定型作業から、専門性の高い業務(翻訳、WEB、動画制作など)まで、幅広い業務がありました。またRPAやVBAなどが得意なメンバーによって、サテライト内部の作業を自動化し、正確性と効率化を改善する取り組みも行っています。
入社前は外資系コンサルというイメージから「英語必須」「厳しい」「敷居が高い」といった印象があり、自分に馴染めるだろうかと心配がありました。実際は、分からない時にはチーム内外問わず教え合い、苦手なことは得意な人に頼ることができる雰囲気の良い職場です。
また、困りごとがあったときには上司が時間をとって親身に相談にのってくれますし、週に一度の常駐支援員との面談や、必要に応じて行う産業医面談など、複数のサポートしてくれる人々がいます。入社前は障がいをオープンにして働くことに不安がありましたが、安心して働くための必要なサポートを得ることができる一方で、障がいがあるからといって過少評価されたり、過度に気遣われたりすることもないので「本当に障がいを隠さず働いても大丈夫なんだ」と実感しました。
私と同じように障がいを理由にうまく働くことが出来ずに悩んでいる人に、それぞれ自分に合った環境を見つけて無理なく働けるようになってほしいと思います。
自分の障がいを理解し、自分の力を最大限に発揮できる方法を身に付けること、そして必要なサポートがあればそれを周りに伝えること、このような努力をすることで働きやすい環境は作っていけると思います。
サテライトは、様々なことに挑戦できる環境です。やる気と適性次第でそれぞれの目標に向かって頑張ることができるので、未経験の業務に挑戦したい、専門性の高い業務を極めたい、メンバーをまとめるリーダーになりたい等の思いがある方に、ぜひお勧めしたい職場です。