モバイルアプリを使って、顧客サービスをパーソナライズ
2017年3月にリリースされたモバイルアプリ「健康第一」は、生保ビジネスとテクノロジーを融合する「InsTech」から生まれた成果の一つです。変化を続ける現代の市場環境において、多くの選択肢を持つ顧客のニーズはますます高度化しています。これまで様々な保険商品・サービスを通じて「万が一の保障」を享受してきた顧客の多くは、「未来の安心」を支えるより高度なサポートを保険会社に求めるようになっています。独自の先見性に基づく新たな価値創造を目指す第一生命が、その最初のステップとして着目したのが顧客の「健康づくり支援」でした。
「健康第一」は、これまでの管理指導型の健康アプリとは一線を画したコンセプトで設計されています。具体的には、スマートフォンのカメラで撮影した写真をもとに自身の将来の姿を、喫煙・飲酒習慣も加味してシミュレーションできる「FaceAI(フェイスエーアイ)」機能で、自分の生活習慣を見直すきっかけを提供しているほか、「健康年齢チェック」機能ではスマートフォンで健康診断結果を撮影するだけで健康年齢・健康タイプを自動判定。この結果に基いた「おすすめ改善コース」を提示したり、管理栄養士が監修した健康レシピが随時入手できるなど、ユーザーの年齢や健康状態に応じて様々なアドバイスや情報を提供することで、意識の変化や自発的行動を促す画期的なアプリです。
「健康第一」の開発プロジェクトにおいて、アクセンチュアは最新のテクノロジーを提供するスタートアップなど、20社以上が参画するプロジェクトチームのPMOとして現場を統括し、サービスの企画構想、プロジェクト推進のほか、アジャイル開発の手法による開発工数の大幅な短縮など、広範な支援を行いました。また、第一生命はアクセンチュアの支援を通じて米国のシリコンバレー等を視察し、現地のスタートアップとの提携を積極的に模索するなど、InsTechの強化に向けた取り組みをさらに活性化させています。