コーポレートサステナビリティ
アクセンチュアは、サステナビリティをビジネスの中心に据え、お客様のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを支援するだけでなく、自社の環境保護、倫理、そして人権にも配慮しています。さらに、地域社会への貢献にも力を入れています。
アクセンチュアは、サステナビリティをビジネスの中心に据え、お客様のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを支援するだけでなく、自社の環境保護、倫理、そして人権にも配慮しています。さらに、地域社会への貢献にも力を入れています。
アクセンチュアは2007年から自社の環境への影響を測定し公表してきました。そして現在も、気候科学に基づいた明確で測定可能な目標を掲げ、その達成に責任をもって取り組んでいます。例えば、2020年には、以前2025年ネットゼロ目標としていた炭素除去目標を新たに設定し、この達成に向けて着実に進んでいます。
アクセンチュアの環境目標は、炭素排出の削減と除去、廃棄物ゼロ、水リスクへの計画の3分野にわたります。
アクセンチュアは、2025年までの炭素除去目標に向けて、まずスコープ1、2、3の排出量の削減に焦点を当てています。残りの排出量については、自然由来の炭素除去プロジェクトを通じた削減に取り組んでいます。
また、パリ協定やSBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)の基準および勧告に準拠する形で、世界の平均気温上昇を1.5度以下に抑制するために、UNGC Business Ambition for 1.5℃に署名しています。
2018年にSBTi 2025の短期排出削減目標を設定し、その目標を既に達成しました。2024年度に、2030年に向けた短期目標および2040年に向けた長期目標を含んだ、SBTiのCorporate Net-Zero Standardに準拠したNet-Zero GHG排出量目標に対し、SBTi事務局より承認を受けました。
アクセンチュアは、目標の達成に向けて、以下のような取り組みを行っています。
残された排出量への対応として、大気中の二酸化炭素を除去するために、自然由来の炭素除去プロジェクトへの投資を進めています。2025年度からは、カーボンリムーバル目標に基づき、カーボンクレジットの活用を開始する予定です。
アクセンチュアは、目標の達成に向けて、以下のような廃棄物ゼロへの取り組みを行っています。
アクセンチュアは水を大量消費する会社ではありませんが、気候変動に伴う洪水、干ばつ、水不足などの影響から社員と事業を守るため、水資源のレジリエンス(回復力)を高める行動計画を策定しています。すでに、水リスクが高い地域にある施設のおよそ90%について計画を完了しています。
アクセンチュアは、COP26において、世界経済フォーラムとクリーン・エア・ファンドによって発足した「Alliance for Clean Air(アライアンス・フォー・クリーン・エア)」の創設メンバーの一員です。
大気汚染物質と温室効果ガス(GHG)は、燃料の燃焼など、共通の発生源から排出されることが多くあります。そのため、GHGと大気汚染物質の排出削減に向けた取り組みには相乗効果があります。
当社の大気汚染への最も大きな直接的影響は、社用車の使用に関連しています。これらの影響については、以下の表に詳しく記載しています。なお、環境関連の過去および現在の取り組みについての記述は、発展途上の測定基準に基づいており、将来的に前提条件が変更される可能性があります。
Air Pollutant | FY23 |
---|---|
Metric Tons | |
Carbon monoxide (CO) | 355.10 |
Nitrogen oxides (NOx) | 55.06 |
Non-methane volatile organic compound (NMVOC) | 41.79 |
Ammonia (NH3) | 5.13 |
Particulate matter (PM2.5) | 1.74 |
Nitrous oxide (N2O) | 0.99 |
Black carbon (BC) | 0.93 |
Sulfur dioxide (SO2) | 0.05 |
アクセンチュアは、市民社会・政府・民間企業をつなぐ架け橋として、セクターの枠を超えた連携を推進し、社会にインパクトをもたらすパートナーシップの実現を支援しています。
アクセンチュア開発パートナーシップ(ADP)は、国際NGO、民間財団、企業などと連携し、社会が直面する最も重要な課題の解決に取り組んでいます。そして、20年以上にわたり、パートナーシップの促進、協働による社会的インパクトの創出、そして社会的公正の実現に取り組むことで、SDGsの達成に貢献し、世界中の人々の生活の向上を支援してきました。
2024年度、アクセンチュア開発パートナーシップは、8つの重点分野にわたり33か国で429件のプロジェクトを主導しました。
アクセンチュアは、世界各地の事業拠点がある地域社会において、社会的・経済的・環境的なレジリエンスの向上に取り組んでいます。
そして、クライアント、ビジネスエコシステム、非営利団体との連携に加え、約79万1,000人の社員の力を活かすことで、以下の領域においてインパクトの拡大を実現しています。
アクセンチュアの自然由来のカーボン除去プログラムは、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)に承認された2040年度ネットゼロ目標の達成に向けて、大気中から数百万トン規模の二酸化炭素を物理的に除去することを目指しています。
2024年度末時点で、当社の取り組みはインドネシア、フィリピン、イギリス、アメリカの各地で進行中です。
Passport to Earningは、アクセンチュアをはじめとするパートナー企業によって立ち上げられた取り組みであり、インドにおいて200万人の若者の学びを支援したことを祝しています。
このプログラムは、数百万の若者たちに向けて、現地の言語で無料のデジタル学習機会を提供し、教育格差の解消を目指しています。
「Equip Today to Thrive Tomorrow」プログラムを通じて、アクセンチュアは2024年度、セーブ・ザ・チルドレンと連携し、5カ国の若者たちに将来に備えたスキルを提供しました。
さらに、「Youth Leaders for a Sustainable Future」イニシアチブを通じて、就職、起業、高等教育への進学を目指す若者たちを支援しています。これらの取り組みでは、ジェンダー平等や若者主導のアドボカシー(提言活動)を重視するとともに、テクノロジーを活用したデジタルスキルの習得や、グリーン経済におけるイノベーションと起業家精神の育成も推進しています。これら2つのプログラムを通じて、2024年度には10万人を超える若者たちに未来を切り拓くスキルを提供しました。
アクセンチュアと世界スカウト機構は、グローバルな教育機会の拡充に向けて連携しています。
このパートナーシップを通じて、スカウトの若者たちが急速に変化する現代社会で活躍し、より持続可能な未来を築いていくために必要なリーダーシップ、サステナビリティ、デジタルスキルの習得を支援しています。また、アクセンチュアは、新たに導入された「インパクト・イノベーター・チャレンジ」バッジの展開を支援しており、若者たちが一生役立つイノベーション力と創造的な課題解決力を身につけられるよう後押ししています。
当社はブラジルのNGO Instituto PRO-Aと提携し、低所得の若者の生活を変えるために、彼らに労働力となるスキルを提供しています。Instituto PRO-Aは、2027年までに30万人の若者に影響を及ぼすことを目指しており、プロセスの自動化や人工知能の適用により、就職活動の効率化を図っています。
アクセンチュアは、8年間にわたり、気候変動の透明性とパフォーマンスにおけるリーダーとして認められてきました。また、7年連続で、気候変動対策のサプライヤーエンゲージメント評価でバリューチェーン全体のリーダーに選ばれています。
2023年1月に、アクセンチュアは持続可能な市場イニシアティブのテラカルタ勲章を受賞した19社の1つになりました。この勲章は、イノベーションを推進し、真に持続可能な市場を作るための取り組みを示すグローバル企業に授与されるものです。