Heart Stockを災害支援へも活用
ジャパンハートと共に医療・福祉機関支援に取り組む中で、災害時の物資支援に課題があることが見えてきました。災害によりサプライチェーンが混乱した場合、高齢者や乳幼児など、配慮を要する方々が必要とする物資を行政がきめ細やかに支援するのには限界があります。そうした要配慮者に対して迅速に物資を届けること、これを次の目標に掲げました。
災害支援の仕組みをいかに構築するかを議論する中で、アクセンチュアとジャパンハートが開発したHeart Stockが、備蓄物資とそれを必要とする方々とを結びつけることに活用できると考えました。Heart Stockをコアとしたシステムを構築した私たちの次の課題は、備蓄物資をいかに集めるかでした。
ジャパンハートのネットワークを活用しながら地道に取り組みの意義を伝えることで、志に賛同した企業からの支援物資、そして大学生を中心としたボランティアが結集し、およそ300人/日分の備蓄物資が実現しました。
こうして災害時支援物資マッチングプラットフォームHeart Stockの仕組みは2022年初秋から本格運用に入りました。このプラットフォームが活躍することは、その前提として災害が起こることでもあります。そのような日が来ないに越したことはありませんが、もしものときには必要とするすべての人々に、必要なものがタイムリーに届くこと、その実現を支えていきます。