より人間らしいサステナビリティを目指す

人々にサステナブルな消費を促す様々な努力にもかかわらず、サステナブルな消費はまだ主流になっていません。アクセンチュア ソングのサステナビリティ・スタジオが実施した2年間の調査の第一段では、企業と人々のサステナビリティへの向き合い方の間に「共感のギャップ」があることが明らかになりました。

5人のうち3人は、「サステナブルに暮らす」という考え方にさほど共感していないのです。

サステナビリティに対するこの共感の欠如は、関連する取り組みがもたらす効果を小さくし、企業が人々と豊かな関係を築きながら広範な行動を促すことを困難にしています。

出典：アクセンチュアによるサステナビリティに関する調査「Our Human Moment」2022年（n=8,000）

私たちの調査から、サステナブルな習慣を身につける最も効果的な方法はサステナビリティを全く起点としないことが分かりました。その代わりに優先されるものとは何でしょうか？それは、他者とつながること、大切な人を思いやること、大儀のために闘うことなど、人間の核となる価値観です。

この価値観は単なる言葉ではありません。人々が持つ次の6つの「ライフ起点の入口」に寄り添うことで、企業は顧客にとって自社のサステナビリティ関連の製品・サービスの重要性を高める効果的な方法を見極め、行動を促すための多様な機会を得ることができるでしょう。

Scope3の間接排出の削減を含む目標を達成するため、企業はサステナビリティに関する体系的な挑戦の中心に人間を置く必要があります。「何もしない」は選択肢にありません。

朗報なのは、人間を取り組みの一部として位置づけることでサステナビリティに関する活動は次の3つのRをもたらすことです。

— Relevancy（価値ある関係）：より多くの人々とつながり、ブランドとの長期的な関係が促進される
— Revenue（収益）：持続的な価値を創出する方法が増えて多様化する
— Resiliency（レジリエンス）：サステナビリティの取り組みの有効性と企業の長期的な存続が確保される

共にサステナビリティの取り組みによる効果を最大化しましょう。

今こそ、より人間らしいサステナビリティをはじめる時です

アクセンチュアのサステナビリティ・スタジオでは、三つのフェーズに分けたプロジェクトの第一段として、8か国33人を対象に8か月間にわたってエスノグラフィー調査を実施しました。

また、学者や音楽家、起業家とも意見を交わし、様々な組織のコミュニケーションやメディアを記号論的に分析しました。

アクセンチュア ソングのサステナビリティ・スタジオは、人間に関する洞察力と創造性、そしてアクセンチュアのサステナビリティに関する多様なソリューションによって、サスティナブルな消費モデルを再構築、拡張します。

サステナビリティ、ビジネス、ライフ起点のアプローチの専門家30人以上が世界規模で取り組んでおり、クリエイティビティ、デザイン、人類学、戦略に関する知見を結集させ、企業、人、サステナビリティ、消費の関係を再構築することを目指しています。