消費者の意思決定に影響を与える要因

エシカル消費はSDGsの目標の1つとなる以前から長きにわたり存在する考え方ですが、近年、サステナビリティの意識の高まりを受けてさらに注目が高まっています。さらに、パンデミックと景気の後退により、エシカル消費が加速、消費者は環境・社会・ガバナンス(ESG)の様々な基準を満たした製品を志向するようになっています。

以下の画像をクリックすると、消費者が食品・飲料の購入にいたるまでにどのような要因に影響をうけて判断をしているのかをご覧いただけます。

Food sustainability | Customer decision making factors

エシカルであるという証明

65%

健康的な生活と食品安全への関心が食品購入の主な要因ではありますが、動物愛護に関連するエシカルな要素も、消費者の購入の意思決定に大きな影響を及ぼします。これは、海洋管理協議会(MSC)が共有する統計によると、「海のエコラベル」とも呼ばれるMSCラベルの表示が許可されたマグロの販売は、2019/20年にほぼ3分の1(30%増)7万トンに達し、2020/21年には10万トンに達すると予測されており、アメリカ市場(83%増)が最も大きく、続いてヨーロッパ(52%増)。となっています。

プレミアムペイ

31%

世界的にサステナブル食品への消費者の意識は高まっており、そのためには進んで対価を支払います。しかし、消費者の購買欲求は、フェアトレード、COOL*、オーガニックなど、特定のニーズに応える様々なエコラベル認証によって異なります。22カ国の調査によると、消費者は環境にやさしい方法で生産されたコーヒー1ポンドに対して、1.36ドルの価格を支払うことを望んでいることが分かっています。しかし、有機認証のラベルが貼ってある商品に対して消費者は、1 ポンドあたり 1.14 ドル(他のエコラベルに対して最も高い)より多く支払うことがわかり、様々なエコラベルと比べて有機認証が最も重要な要素だということが判明しました。*COOL:より植物性の高い食品にシフトすることで人々や組織が環境に与えるインパクトを軽減するイニシアチブ。

商品選択に関する懸念

40%

国際消費者保護執行ネットワーク(ICPEN)は、サステナブル・タギング(カテゴリー横断)に対する消費者の懸念を反映しています。ICPENによると、「10サイトのうち4サイトが、消費者を惑わす「グリーンウォッシング」手法を使用していると見られる。これらの手口には、不明瞭な言葉や説明不足、サステナブルやエコロジー、ナチュラルに関連する用語の曖昧な主張、公認団体ではないブランドの使用、製品の汚染レベルなどの重要な情報の隠蔽などが含まれます。

基本成分

78%

健康意識の高い消費者は、自然食品をより多く使用し、有害な成分をより少なくした食生活に切り替えています。食品・飲料コンサルタントによると、一例として低糖質またはステビア甘味料が嗜好されています。今や砂糖は、20年前食品の中で嫌われものであった脂肪と同様に扱われていますと、新たな国際的な栄養ビジネスとしては、ヨーロッパは低糖または無糖のラベルを付けた食品・飲料の発売が最も多いことがわかっています。

商品が作られる工程

59%

ReFED(アメリカの非営利組織)によると、アメリカでは、年間5,200万トンの不要な食品、または未使用の食品が埋立地に捨てられています。消費者は、作物栽培に使用する水の使用や分解に伴う温室効果ガスなど、食品廃棄物が環境に与える影響を認識し、リサイクルされた製品を積極的に購入するようになったのです。