アクセンチュアは2017年よりITシステムの保守運用を全面的に担当しています。これと並行し、同社のITプラットフォームのクラウド移行へ向けた取り組みを支援しています。
日東電工では、すべてのサーバーとITサービスのクラウドサービスを「NCP(Nitto Cloud Platform)」として提供しています。NCPは、実際に稼働しているサービスがどのベンダーのものであっても、ユーザー部門にはクラウドプロバイダーの違いを意識させることなくラッピングして提供することをコンセプトとしています。
予測の難しい未来の需要に対応し、事業変革を支援するITプラットフォームであるためには、安全かつ柔軟であることが求められます。日東電工がクラウドに求めた要件は次の4点に集約されます。
- コスト効率化
- 堅牢性とセキュリティ
- スピードと柔軟性
- 標準化・ガバナンス
アクセンチュアはクラウドベンダーの選定において最新の知見と情報を提供しました。最終的に日東電工は、第三者調査機関の評価やサービス内容を含めた総合的な判断として、標準のクラウドサービスとしてアマゾン ウェブ サービス(AWS)の採用を決定しました。
導入において同社はクラウド移行を目的とするのではなく、「短期間での自社社員のマインドチェンジ・カルチャーチェンジ」が主目的であることから、最速で目的達成するために単純移行を基本戦略とし、ツールの制約などで移行不可能なシステムのみリプレースする方針をとり、効率的な移行を実践しています。アクセンチュアは移行業務(戦略立案・計画・各種調整・設計・移行・試験・運用)をサポートし、約1年半での移行完了と全サーバーのAWS上での稼働を見込んでいます。