現在の日本の証券業界における最大のテーマは顧客体験価値の向上です。より良い体験の提供は顧客満足度や信頼度の向上につながり、顧客の中長期的な資産形成のサポート、高齢者の顧客向けには資産の次世代承継といった社会的意義の実現と同時に、証券会社の企業価値を高める成果にも結びつきます。
喫緊の課題の一例を挙げると、リテールのビジネスにおける各社共通課題は個々の営業担当者のスキルや知識の底上げ、経験や勘に依存しないモデルの実現です。
そうした課題解決に応える具体的なソリューションとして、「CRM(顧客関係管理)」「ネクスト・ベスト・アクション」「ゴールプランニングシステム」は証券会社にとって頼もしいツールとなっています。
顧客へ資産運用のアドバイスをする場面において、どの顧客にどのようなニーズがあるのか、広く情報を収集して蓄積し、顧客理解の深化とサービスレベルの向上に貢献するCRM。そして「この顧客には、このようなニーズがあるのではないか」といった気づきを与えられる「ネクスト・ベスト・アクション」を経て、システムに取り込んだ情報を形式知化しながら顧客の資産形成を支援する「ゴールプランニングシステム」。これらを組織的に活用することで、証券会社の英知を結集した提案が可能になります。