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アクセンチュアは英語が必須?
2021/12/12
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2021/12/12
こんにちは。
アクセンチュアのビジネス コンサルティング本部で財務・経営管理コンサルタントとして働く、シニア・マネジャーのTomoakiです。
このキャリブログへの投稿は今回で2回目になります(以前投稿した「パワーポイント作成の秘訣」についてはこちらをご参照下さい)。
今回のテーマはずばり「英語」です。採用面接やキャリアセミナー等でもよく以下のような質問を頂きます。
今回のブログはこれらの質問に対して英語がそれほど得意ではない私の目線で、私の実体験に即してお話できればと考えています。
※部門や職種によって求められる英語のスキルは異なりますので、あくまでも一例として読んで頂けると幸いです。
日常的に英語に接する機会はほぼ皆無、もちろん英語学習にも消極的
早いもので私のアクセンチュア歴も今年で丸12年になりました。入社当時から現在に至るまでたくさんのプロジェクトを担当しましたが、基本的には全て国内(英語を使わない)のプロジェクトがほとんどです。一部、上司への報告にのみ進捗資料を英語で作成する等はありましたが、日常的に英語を使うプロジェクトは今までほぼ皆無でした。
アクセンチュアはグローバル企業なので、もちろん語学が得意な方であればプロジェクトの選択肢が広がります。ただ、私は必然的に英語を書く、読む、話す、聞くことへの取り組みにも消極的、むしろ必要がないとさえ考えていました。私の入社当時のTOEICの点数は450点程度です。前職で英語を使った仕事をした経験もありませんでした。
昇進が遅れる、妻に怒られる
正直、プロジェクトの1メンバーとして仕事をしていた頃は、英語ができなくて苦労した経験はありませんでした。日常的に英語でのコミュニケーションや文書化が発生するわけではありませんからね。「英語」を積極的に学習しようという意欲もなく、またや日常的に学習の時間を確保するということも私自身、全くありませんでした。
そんな私の怠惰な性格が祟り、マネジャーへの昇進タイミングでTOEICが一定の点数に達しておらず、昇進できませんでした。当然、私を推薦してくれた上司達からも厳しいお叱りを受け(当時の上司は、仕事を10日くらい休んでもいいから英語の勉強をしなさい!と言ってくれました)、また、何より私の昇進を楽しみにしてくれていた妻からも「英語ができないくらいで昇進を逃すなんでバカじゃないの!?」という激しい突っ込みを受けました。当たり前ですね。
(結果的には半年遅れで既定のTOEICの点数をクリアし、昇進できました)
英語ができないけど、とりあえずやってみる
私に大きな転機が訪れたのは2020年の冬です。それまで、グローバルプロジェクトに全く縁のなかった(というかむしろ避けていた)私ですが、たまたま別のプロジェクトで一緒に働いていた上司から「グローバルプロジェクトなんだけどやってみない?」と誘われ、「やってみます!」と即答した瞬間が私の転機です。英語が得意でない私(恐らく、私が所属している財務・経営管理コンサルティングの中でも下位5%位に入るくらい英語が苦手だと思います)のことも知った上で、声をかけてくれた上司には感謝しかありません。
英語を浴び続ける毎日
入ってびっくり、何もかもが英語でした(当たり前ですが)・・・まずクライアントであるお客様に提示する提案書も全部英語、提案書を作成するためにアメリカのメンバーとディスカッションするのも英語、さすがにやばいと思いました。
今、私はそのプロジェクトの日本/アジア太平洋のリーダーを任されています。数十名いる日本メンバーとは日本語のコミュニケーションですが、アメリカやイギリスのメンバーとは当然英語でのコミュニケーションがメインです。
毎朝の海外との電話会議やお客様を含めた全体会議、上司への報告用の資料作成、お客様との討議資料作成・・・全てが英語です。「英語を学ぶ」ではなく「英語を浴び続ける」毎日です。プロジェクト開始当初は海外メンバーとのディスカッションでも一体全体何を話しているかも分からず、また何のコメントもできませんでした。幸い、今のプロジェクトには英語が得意なメンバーが何人もいるため、会議が終わる毎に「あれは何の話をしていたの?」、「こういうことを言っていたと思うのだけど合ってる?」等、分からない部分をとにかくフォローしてもらいながらキャッチアップしていました。
そんな英語漬けの毎日を経て約10ヶ月。私なりに英語への向き合い方に工夫をしながら何とかグローバルプロジェクトの運営を実施しています。一つ分かったことは、日本語でも英語でも基本的には仕事の仕方は全く変わらないということ、また、英語が得意でないなりにやるべきこと、やれることはたくさんあるということです。そんな私なりの工夫をいくつかご紹介したいと思います。
① とにかく英語を聞きまくる機会を作る、耳から覚える
今まで英語学習、というと机に座ってひたすら単語や文法を覚える、という学習スタイルが私のメインでしたが、今のプロジェクトを担当してからは仕事、仕事以外で英語を聞く機会をとにかく作るということを心がけています。幸い仕事ではほぼ毎日海外メンバーとの会議があるため、英語を聞く機会には困りません。プライベートでは例えば、TED等、あるテーマに沿ったプレゼンテーションを実際の英語と字幕を見ながら聞くということを意識的にやっています。分からない単語が出てきても立ち止まらず、何となくこういう話をしているはず、こんな話がトピックとして言いたいことなんだな、というように全体の流れを理解するように努めています。分からない単語はそのあとに調べれば十分です。ちなみにTEDは英語学習にもってこいだと個人的には思っていますが、各分野の最新事例やその道のプロの話が聞けるので内容的にも飽きないですね。
② 会議前に必ず議題、トークスクリプトを用意する
海外オフィスのメンバーはとにかくよく喋ります(笑)。議題やディスカッションしたいポイントが明確でないと私はすぐに何の話をしているのかが分からなくなる、いわゆる迷子状態になってしまうので、会議前には今日話したいのはこのトピック、確認したいのはこういう内容、という議題を必ず作るようにしています。また、私の場合、急に話題を振られても上手く話せないため、会議で想定される受け答えや聞きたいことを事前に自分のノートに書き取り、実際に声を出して話す練習をしてから会議に臨むようにしています。
アクセンチュア社内のグローバルも含めた全体会議でプロジェクト概要を説明する、というプレゼンをしたときは議題やトークスクリプト(台本)を英語ができるメンバーに確認してもらい、「こういう表現の方が自然ですね」、「これを表現として冗長だから削りましょう」等、何度も添削してもらってから会議に臨みました。
③ 何をアウトプットしたいか、を考えながらインプットする
よくよく考えると日本語でも英語でも全く変わらないですね(笑)。会議にせよ、資料作成にせよ、何を伝えたいのか、何を決めたいのというゴール(=アウトプット)があり、そのために必要な準備をする、というごくごく当たりまえのことです。上述した①,②も結局は③のために必要なことそのものです。今のプロジェクトを担当してからよりこの考え方にフォーカスした仕事の仕方を意識できるようになってきました。
私自身も英語が流暢にできる、というところからは程遠く、勉強の毎日ですが、それでも周りのメンバーにもサポートしてもらいながら何とか日々仕事ができています。今のメンバーに英語ができるようになるコツは何か、と聞いた際に「切羽詰まることですね(笑)」と言っていました。私は今まさに切羽詰まっているので、これからも何とか日々もがきながら頑張って英語と向き合っていこうと思います。
長々と書いてしまいましたが、結論、英語が苦手でもグローバルプロジェクトを担当することはできるし、工夫次第で活躍もできます。一定のレベルさえ身に付ければ問題なく昇進もできます。大切なのは、何事もそうですが、尻込みせずチャレンジすること。皆さんも是非、アクセンチュアのグローバルプロジェクトにチャレンジしてください!