長らく、中小企業の生産性の低さが指摘されている。そんな中、顧客企業のDXに乗り出す金融機関が増えている。
これまで、金融機関による顧客企業の経営支援は、ファイナンス以外に実質的な打ち手がなかったが、レギュレーションの変更、テクノロジーの進展、DX需要の高まりにより、状況が一変した。
本論考では、以下の論点を踏まえて、中小企業のDXと金融の新しい在り方を考察する。
- 中小企業の経営課題の本質とは何か
- 金融機関の強みを活かした効果的な打ち手は何か
- 金融機関自身の課題をどう克服するか
日本経済活性化のカギとなる中小企業の再興に向けて、日々取り組んでいる金融機関の関係者の方々にとって参考になれば幸いである。