水上: Mod2DXは、MAJALIS、AIM、ACTSの各ソリューションを統合し、データや機能の整合性をカバーしている包括的なソリューションです。モダナイゼーションとの組み合わせで、お客様のDXをエンド・ツー・エンドでご支援可能なところに、Mod2DXの真価があるといえます。
西尾: たとえば、裏側はメインフレームで稼働しているシステムも、フロント側ではモバイルアプリとして利用するケースもあります。ユーザーはインタラクティブに操作できるアプリの裏側で、黒画面のシステムが動作しているとはまったく感じないでしょう。そのようなシームレスな連携の実現が可能となります。
この場合も、モバイルアプリの基盤はACTSです。基幹側ではMAJALISがプログラムを変換し、AIMが連携部分を担っています。モバイルアプリはコンシューマー分野だけでなく、業務現場の業務変革にも貢献します。工場やプラント、建築現場などでは、いちいち据え置きPCのある場所まで戻らなくても、モバイル端末で様々な入力作業や確認作業を行えます。すでに多くのお引き合いをいただいています。
中野 恭秀(以下、中野): 従来の技術でも、黒画面のメインフレームにAPI連携でスマートフォンからアクセスすることはなんとか可能でした。しかし、メインフレームをインフラとし、COBOLで書かれたプログラムを維持しながらDXに取り組もうとすると、IT部門のメンバーには「レガシー分野に関するスキル」と「先端デジタル分野に関するスキル」の両方が要求されてしまいます。現実問題として、その両方に対応可能なオールマイティなエンジニアは、ほぼ存在しません。
 
MAJALISでJavaリライトし、インフラはACTSでクラウドを活用しつつ、接続はAIMで行う。守りのITと攻めのITを同時に実行し、最終的にデジタルの世界へと基幹システムを進化させること。そして、足を引っ張ってしまうレガシーが残存しないようにすることが重要です。