アサヒグループホールディングスは、より強靭なコミュニティを形成すべく、イノベーションを自社に閉じることなく世界と共有しています。企業はイノベーションのオープンソース化によって、より機敏且つ効率的に世界の喫緊の課題に取り組み、より深いイノベーションを起こすことができるのです。
アサヒビール茨城工場では、工場排水由来のバイオメタンガスを利用して燃料電池で発電する独自のプロセスを開発しました。同社は特許を取得することなく情報を公開してこの技術を幅広く普及させていこうとしており、すでに同社のパートナーや競合他社の多くが関心を示しています。
さらに、アサヒグループは、一企業でできることには限りがあるため、政府とのパートナーシップによってインパクトを拡大しようとしています。JAぎふと共同でビールの醸造工程から出る副産物を使用して、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)のような稲の根を食べる種から水田を保護することに成功しました。この副産物は無毒で、他の肥料のように生物多様性に悪影響を与えることはありません。この技術は、同じような問題を抱えていたオーストラリアの農業従事者にも共有され、その効果を世界へ拡大させています。